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単純疱疹

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単純疱疹(たんじゅんほうしん)

単純疱疹(単純ヘルペス)とは、どういう病気?

芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

単純疱疹は、皮ふや粘膜に病気を引き起こす単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染症です。単純ヘルペスウイルスの感染によって起こる皮ふの変化は、液体で満たされた小さな水ぶくれやだだれです。くちびる、顔、口の粘膜、あるいは性器によく出現します。水ぶくれはしばしば痛みを伴い、かゆみやチクチクした刺激感を生じることがあります。単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、感染した皮ふや体液との接触によって伝染します。

単純ヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)と単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)の2種類があります。どちらのタイプのウイルスも、口腔または性器に単純疱疹を引き起こす可能性がありますが、性器はHSV-2の感染が多い傾向にあります。

単純疱疹になりやすい人は?

単純疱疹は性別や人種に関係なく、すべての年齢の人々に生じます。世界保健機関(WHO)によると、50歳未満の約37億人が単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)に感染していると推定されています。HSV-1は、多くは感染した家族との接触を通じて小児期に感染します。単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)は、世界中で4億人以上が感染していると推定されています。HSV-2は男性よりも女性に多く、性的接触によって感染します。

単純ヘルペスウイルスに感染したすべての人が症状を経験するわけではありません。一部の人々は無症候性保因者、つまり、ウイルスを保有していますが症状はありません。無症候性保因者でも他の人にウイルスを感染させる可能性があるため、感染を防ぐために予防策を講じることが大切です。

単純疱疹の一つの特徴としては、再発が多いことです。最初の感染の後にウイルスは体内で休眠状態にあり、その後再活性化し、水ぶくれやただれの再発を引き起こします。ウイルスは長期間体内に潜伏し、いつでも再活性化する可能性がありますが、再活性化の頻度と程度は人によって異なります。

単純ヘルペスウイルスは非常に伝染力が強く、水ぶくれやただれに直接接触したり、唾液、性器分泌物、その他の体液と接触したりすることで広がる可能性があります。

単純疱疹の症状とは?

単純疱疹の症状は、感染がHSV-1によるものかHSV-2によるものか、また感染部位によっても異なりますが、一般的には次のような症状がみられます。

  • 痛みや違和感、小さな水ぶくれ: 単純疱疹の主な症状は、唇、口、顔、性器、肛門周囲などの皮ふまたは粘膜に痛みを伴う小さな水ぶくれ(小水疱:しょうすいほう)、それが破れてできるただれ(潰瘍:かいよう)です。
  • 水疱や潰瘍が現れる前の患部のうずき、灼熱感(しゃくねつかん:ヒリヒリする感覚)、またはかゆみの感覚。
  • 排尿時の痛みや不快感。
  • 患部近くのリンパ節の腫れ。
  • 発熱、頭痛、筋肉痛。
  • インフルエンザに似た症状: 初期の発生時には、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れなど、インフルエンザに似た症状を経験する人もいます。

単純疱疹の最初の感染症状は重く、数週間続くこともあります。再発した場合はそれより軽く、期間が短くなります。頻繁に再発を経験する人もいれば、生涯を通じて1回または数回に留まる場合もあります。一部の人々は、まったく症状がでない、あるいは症状が軽すぎて気付かないまま保因者になっていることもあります。

単純疱疹の予防法とは?

芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

単純疱疹の予防は、目に見える症状がなくてもウイルスが感染する可能性があるため、必ずしも容易ではありません。しかし、単純疱疹を発症するリスクを軽くできるいくつかの方法があります。

  • 単純疱疹の発生中は性的接触を避けてください。コンドームを正しく使用しても、感染を完全に防御することはできません。
  • ウイルスの拡散を防ぐために、性的パートナーに診断について知らせる必要があります。
  • タオル、カミソリ、調理器具などの私物を単純疱疹の患者さんと共有することは避けてください。
  • 手を洗うなど、個人の衛生状態を良好に保ちましょう。
  • ストレスは免疫システムを弱め、再発につながるため、ストレス管理を行いましょう。

単純疱疹の治療法について

皮フ科では、症状のある場所と程度とに応じて、治療を行います。一般的には次のような治療を行います。

  • 抗ウイルス薬: 抗ウイルス薬は、単純ヘルペスの期間と病気の程度を軽くするのに役立ちます。単純ヘルペスの治療に使用される抗ウイルス薬には、バラシクロビル、ファムシクロビルなどがあり、ウイルスの複製を抑制する働きがあります。再発性単純疱疹の患者さんは、再発時に早期に治療を開始するために、あらかじめ内服薬(アメナメビルまたはファムシクロビル)の処方を受けてください (PIT:patient-initiated therapy)。
  • 塗り薬:アシクロビルの塗り薬は市販されていますので、薬局で購入して使うことができます。保険診療で処方できるビダラビン軟膏またはクリームも有効で、患部に直接ぬって、症状を軽くし、治癒を早めることができます。
  • そのほか、ウイルスそのものに対する治療法ではありませんが、補助的に試みるとすれば、
    温かいお風呂:ぬるま湯に浸かると、単純ヘルペスによるかゆみや不快感を和らげるのに役立ちます。
    冷湿布: 冷湿布またはアイスパックを患部に当てると、痛みや腫れを軽減できます。
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