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脱毛(だつもう)

脱毛(だつもう)

脱毛は毛が抜けたり、薄くなる状態です。脱毛を症状とする病気が脱毛症です。代表的な脱毛症として、円形脱毛症と男性型脱毛症があります。

円形脱毛症

円形脱毛症とは、どういう病気?

芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

円形脱毛症は、頭皮、顔、および体の他の部分に脱毛が起きる自己免疫による病気です。体の免疫が誤って毛をつくる組織を攻撃したときに発生し、脱毛につながります。程度は人によって異なりますが、この病気は年齢、性別にかかわらず起こる可能性があります。

円形脱毛症になりやすい人は?

円形脱毛症は、世界中の人口の約2%に発症すると推定されています。円形脱毛症を発症するリスクとして、次のような要因があります。

  • 遺伝: 円形脱毛症は家族内で発生する傾向があり、この病気に遺伝的素因が関係する可能性を示しています。
  • 自己免疫疾患: 橋本病、関節リウマチやエリテマトーデスなど、他の自己免疫疾患を患っている人は円形脱毛症を発症しやすい可能性があります。
  • ストレス: 円形脱毛症の人の脱毛は、感情的または身体的ストレスがきっかけで生じたり、悪化したりすることがあります。
  • 年齢: 円形脱毛症はあらゆる年齢の人々にできる可能性がありますが、多くの場合、小児期または成人期初期に発症します。
  • 性別: 円形脱毛症は、男性と女性の両方に発生します。

円形脱毛症の症状とは?

芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

円形脱毛症は、多くは頭皮にできますが、ひげ、眉毛、まつげ、その他のからだの毛も脱毛が起こる可能性があります。脱毛は通常、円形または楕円形で、軽度のかゆみや違和感を伴うことがあります。患部は滑らかで、わずかにピンクまたは白に見えることがあります。円形脱毛症は、頭皮の完全な脱毛(全頭脱毛症)または頭皮とからだの完全な脱毛(全身性脱毛症)に進行する可能性があります。その他、次のような症状があります。

  • 爪の異常: 円形脱毛症では、点状のへこみ、うねり、変色などの爪の異常を発症することがあります。
  • ヒリヒリ感: 頭皮の患部にヒリヒリ感また違和感を感じることがあります。
  • 心理的影響: 脱毛は大きな心理的影響を及ぼす可能性があり、不安、抑うつ、または自尊心の低下を経験する可能性があります。

円形脱毛症の症状には個人差があり、軽い人やまったく症状に気づかない場合もあります。

円形脱毛症の予防法とは?

この病気の正確な原因は分かっていないため、円形脱毛症を予防する確実な方法はありません。円形脱毛症を発症するリスクを軽くしたり円形脱毛症になった場合、その影響を最小限に抑えるために役立つ方法があります。

  • ストレスを軽減する: ストレスは、円形脱毛症を含む多くの自己免疫疾患の引き金になることが知られています。リラクゼーション、深呼吸などのストレス軽減法を実践しましょう。
  • 健康的な食事を維持する: バランスの取れた栄養価の高い食事は、免疫バランスを保ち、体内の炎症を軽くするのに役立ちます。果物、野菜、赤身のタンパク質、健康的な脂肪を十分食べるようにしましょう。
  • 過酷なヘアトリートメントを避ける: 染毛、パーマ、縮毛矯正のときに、毛包にダメージを与え、脱毛を引き起こす可能性のある化学薬品を使用しないでください。
  • 十分な休息をとる: 毎晩十分な睡眠をとって、ストレスレベルを軽減し、健康を維持してください。
  • 基礎疾患の治療: 円形脱毛症のリスクとなる基礎疾患がある場合は、担当医の指導の下に適切に治療してください。

円形脱毛症の治療法について

皮フ科では一般に、円形脱毛症に対して次のようなの治療法を提供します。このような治療法は単独で使用するか、他の治療と組み合わせて使用します。

  • カルプロニウム塩化物水和物:液体の塗り薬で、局所血管拡張作用、毛の発育促進作用があります。
  • セファランチン: 植物のタマサキツヅラフジから抽出されるアルカロイドで、末梢循環改善、体内の副腎皮質ホルモン産生促進作用があります。飲み薬として処方されます。
  • コルチコステロイド: 塗り薬、局所注射、内服、または静脈注射で使用します。コルチコステロイドは炎症を軽減し、患部の発毛を促進するのに役立ちます。
  • 分子標的薬: 分子標的薬のバリシチニブが円形脱毛症の治療に使われます。範囲が広く、治りにくい円形脱毛症の患者さんに使用される飲み薬です。バリシチニブは、細胞の情報伝達に関係する酵素ヤヌスキナーゼ(JAK)を阻害する薬剤で、造血、炎症、免疫機能に関係するサイトカインなどの産生を抑えます。バリシチニブの内服中は重大な副作用に注意が必要です。
  • 紫外線療法: 円形脱毛症の部分に、治療に有効な波長の紫外線を照射し、発毛を促します。
  • 局所免疫療法(保険適応外): この治療法では、スクアリン酸ジブチルエステルやジフェニルシクロプロペノンなどの化学物質を皮ふに塗って、頭皮にアレルギー反応を引き起こし、髪の再成長を誘導する方法です。有効な治療法ですが、つよいかぶれを起こすため、適切な管理の下に治療を受けてください。

男性型脱毛症

男性型脱毛症とは、どういう病気?

芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

男性型脱毛症は、男性型脱毛症、あるいはアンドロゲン性脱毛症(AGA)とも呼ばれています。遺伝的素因が関係する皮ふの状態で、特定のパターンで頭皮の毛髪が徐々に薄くなるのが特徴です。この病気には、男性ホルモンのテストステロンから変化してできるジヒドロテストステロン(DHT)という活性型男性ホルモンが関係します。DHTは毛を作る組織を小さくするため、髪が短くなり、細く、目立たなくなってしまいます。

男性型脱毛症になりやすい人は?

男性型脱毛症は、男性に発症する脱毛症です。年齢とともに増加し、50歳以降では40%に達するとの報告もあります。生え際の後退と頭頂部の毛髪の薄毛が症状です。男性型脱毛症には遺伝とホルモンの2つの要因が関係しています。とくに母親の側に脱毛症の家族歴がある場合に発生する可能性が高くなります。また、5αリダクターゼと呼ばれる酵素によってテストステロンから生成される活性型のジヒドロテストステロン(DHT)のレベルが高い男性にもみられます。

男性型脱毛症の症状とは?

男性型脱毛症は、頭皮の段階的な脱毛が特徴です。男性型脱毛症では、一般的には次のような症状がみられます。

薄毛の症状は、生え際の後退から始まり、後方に移動します。

  • 頭皮が見えてくる: 髪が薄くなって後退するにつれて、頭皮の前頭部と頭頂部で頭皮が見えるやすくなります。
  • 短い髪: 毛を作る組織が縮むにつれて、髪は時間の経過とともに短く、細くなります。

男性型脱毛症の症状は何年もかけて徐々に発症し、時間が経つにつれてよりはっきりするようになります。なお、これらの症状の程度と進行する早さは、人によって異なります。

男性型脱毛症の予防法とは?

芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

男性型脱毛症の進行を遅らせたり予防したりするのに役立つ薬があります。これは、つぎの治療法の項目で述べます。それ以外に、日常生活で気をつけたいライフスタイルは次の通りです。

  • 健康的な食事を維持する: ビタミンやミネラル、とくに鉄、亜鉛、ビオチンが豊富なバランスの取れた食事をとることは、健康な髪の成長を促進するのに役立ちます。
  • 定期的な運動: 定期的な運動は、血流と循環を改善するのに役立ち、髪の成長を促進します。
  • ストレスを管理する: 高レベルのストレスは脱毛の原因になる可能性があるため、運動やリラクゼーションによってストレスを管理すると効果的です。
  • タイトなヘアスタイルを避ける: タイトなヘアスタイルは毛包に張力がかかり、時間の経過とともに脱毛につながる可能性があります。
  • 低刺激のヘアケア製品を使用する: 一部のヘア製品に含まれる刺激の強い化学物質は、髪にダメージを与え、脱毛の原因となる可能性があります。低刺激性のシャンプー、コンディショナーを選びましょう。

男性型脱毛症の治療法について

男性型脱毛症の程度と個人のニーズに応じて、さまざまな治療法が行われていますが、一般的には次のような治療(保険適応外)が行われます。

  • 飲み薬: フィナステリド、またはデュタステリドの内服によって脱毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成をブロックします。内服により毛髪の数と毛の太さの改善が期待できます。内服中は副作用チェックのため、定期的に血液検査が行われます。
  • 塗り薬: ミノキシジルは局所での血流を改善し、毛を作る組織の活動を高めます。ミノキシジルは市販薬としてドラッグストアで購入して使用できます。
    なお、これらの治療法はすべての人に有効であるとは限らず、また、結果が出るまでに時間がかかることをご理解いただく必要があります。
  • 自毛植毛術: お薬の効果が乏しく、進行した男性型脱毛症の患者さんでは一つの選択肢となります。頭皮の一部から別の場所に毛を作る毛包組織を移植します。
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