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床ずれ

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床ずれ(褥瘡:じょくそう)

床ずれとは、どういう病気?

芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

床ずれは、からだの特定の部位に長時間圧力がかかったときに発生する、皮ふおよびその下の組織が損なわれる病気です。床ずれは、ベッドや車椅子上の生活で、ひんぱんに体位を変えることができない人にできてきます。床ずれの程度はさまざまですが、初期には赤み、皮ふの炎症が起きます。より進行した床ずれでは深いきず(潰瘍:かいよう)や感染も起こる可能性があります。床ずれの発症には、体を動かすことが難しくなったり、栄養の不足、糖尿病など、皮ふの血液循環や栄養に影響する状況が関係します。

床ずれができやすい人は?

床ずれは誰にでも発生する可能性がありますが、次のような要因で発症リスクが高くなります。

  • 寝たきりまたは移動が制限されている人: 寝たきりの人は、動き回ったり、ひんぱんに体の位置を変えたりすることができないため、床ずれを発症するリスクが高くなります。
  • 高齢者: 年齢を重ねるにつれて皮ふが薄くなり、弾力性が低下するため、きずができやすくなります。
  • 病気のある人: 糖尿病、末梢動脈疾患、脊髄損傷など、特定の病気は床ずれのリスクを高める可能性があります。
  • 栄養状態の悪い人: タンパク質、ビタミン、ミネラルが不足した食事は、皮ふを弱め、きずができやすくする可能性があります。
  • 失禁のある人: 尿失禁または便失禁により、皮ふが湿気に長時間さらされるため、床ずれを発症するリスクが高くなります。
  • 感覚障害のある方: 脊髄損傷や神経損傷などにより感覚に障害のある方は、皮ふの圧迫による不快感を感じにくくなり、床ずれの原因となることがあります。

年齢や病状に関係なく、動かない人や動きが制限されている人は誰でも床ずれを発症するリスクがあることに注意することが重要です。

床ずれの症状とは?

床ずれは、皮ふに長時間圧力がかかった結果、皮ふとその下の組織に発生するきずです。一般に、床ずれの症状には次のようなものがあります。

  • 皮ふの変色またはきず: 皮ふの患部が赤、青、または紫に見え、触ると熱かったり海綿状になったりすることがあります。
  • 痛みまたは圧したときの痛み: 床ずれのある人は、患部の痛み、圧迫による痛み、あるいはかゆみを訴えることがあります。
  • 肌のキメの変化: 肌がざらざらしたり、うろこ状になったり、周囲の肌とはキメが変化したりすることがあります。
  • 開いたきずやただれ: 床ずれが進行すると、皮ふが壊れて開いたきず(潰瘍)やただれができることがあります。これらは、悪臭を放つ分泌物を伴う場合があります。
  • 皮ふ温度の変化: 患部の皮ふは、周囲の皮ふよりも暖かく感じたり、冷たく感じたりする場合があります。
  • しびれやうずき: 床ずれのある人は、患部のしびれやうずきを経験することがあります。
芦屋川皮フ科クリニックは阪急芦屋川駅から徒歩1分。CH.158の2階に位置しています。保険診療を中心にアトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、ヘルペス、いぼ、とびひ、水虫、たむし、陥入爪、やけど、きず、蕁麻疹、皮膚アレルギー、できもの、腫瘍、脱毛、たこ、うおのめなど様々な皮膚疾患を診療いたします。お子様からご年配の方まで幅広く診察致します。

床ずれは、おしり、背中、かかとなど、圧力を受けやすく、体の骨が出っ張っている部分に発生することに注意してください。寝たきりの人、車いすで生活する人、または運動が制限されている人は、床ずれを発症するリスクが高いため、皮ふの損傷のサインがないか注意深く見守る必要があります。

床ずれの予防法とは?

床ずれを予防するには、皮ふの状態とからだの動きに細心の注意を払う必要があります。床ずれを防ぐための要点はつぎの通りです。

  • 体位をひんぱんに変える: 少なくとも2時間ごとに体重を移動し、体位を変えるようにします。
  • 体圧を軽減する器具を使用する: 特殊なクッション、マットレス、および骨のある部分への圧力を軽くするように設計された器具を使用します。
  • 皮ふを清潔で乾燥した状態に保つ: 定期的に皮ふを清潔にして乾燥させ、保湿用のクリームまたはローションを使用して皮ふを湿気から保護します。
  • 十分な栄養を維持する: タンパク質、ビタミン、ミネラルを含むバランスの取れた適切な食事は、健康な肌を維持するために不可欠です。
  • 定期的な運動: 運動は血流を増加させ、きずの治りを促すのに役立ち、床ずれのリスクを減らすことにもつながります。
  • 皮ふの状態を定期的にチェックする: 皮ふに発赤、変色などの変化がないか毎日チェックし、その疑いがある場合は療養担当者に報告し、必要に応じて医師の診察を受けてください。
  • 失禁の管理: 吸収パッドなどの製品を使用して、失禁を管理し、水分による皮ふのきずを防ぎます。

床ずれの治療法について

床ずれの治療には、患部への圧力を軽減して皮ふの再生を促し、さらなる損傷を防ぐための対策を組み合わせて行います。皮フ科で実施する一般的な治療法は次のとおりです。

  • 圧迫の緩和: 床ずれを治療する最初のステップは、患部の圧迫を緩和することです。これには、特別なクッションまたはパッドを使用して圧力を再分散する、ひんぱんに体位を変える、または圧力を軽くするために体の角度を調整できる特殊なベッドを使用する場合もあります。
  • きずのケア: 患部をきれいにし、死んだ組織を取り除いて皮ふの再生を促します。皮ふを保護し、治りを促すために包帯や塗り薬などを使用します。
  • 飲み薬: 感染の治療や痛みを和らげるために、抗菌薬や鎮痛剤などの薬を処方することがあります。
  • 手術: 重症の場合、損傷した組織を除去するか、患部を修復するために手術が必要になる場合があります。
  • ライフスタイルの改善: 健康的な食事、運動、定期的なスキンケアなどのライフスタイルの変更を推奨して、さらなる皮ふの損傷を防ぎ、床ずれの治りを促します。

床ずれの最善の治療法は、きずの程度と患者さんの全身的な健康状態によって異なります。 したがって、適切な評価と治療のために早い段階での受診をお勧めします。

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